女性の血流は静脈が左右する

2019.10.19

いわゆる血液ドロドロがリスクを高める「脳梗塞」、「心筋梗塞」、「高脂血症」などは、「動脈」に注目して血流をよくすることが大切です。

それに対して、特に女性が重視すべきなのは「静脈」です!

むくみ」や「下半身の冷え」といった悩みのあるひとにとって静脈の血流をよくするための対策は必要不可欠です。

実は現代の西洋医学の検査では、静脈の状況を調べるものはほとんどないそうです。

しかし、血液分布の割合は、動脈の血液量を一とすると、静脈の血液量はその4倍といわれています。

見えない部分のほうがずっと大きな割合を占めているのです。

この静脈の血流が悪くなりやすい女性は、結果として全身の血流までもが悪くなってしまいやすいということなのです。

 

女性の血流は静脈が左右する①静脈の役割

動脈と静脈は働きも構造もまったく異なります。

心臓から出た血液はまず、動脈を通って全身に運ばれ、静脈を通って戻っていきます。

動脈の中は心臓で押し出された勢いで血液の流れが強いため、動脈の血管は厚みがあり弾力があるのが特徴です。

それに対して心臓から遠くに位置する静脈になると、血流の勢いがなくなり、ゆっくりになっていきます。

そのため、静脈の血管は薄くやわらかです。

ちなみに静脈は老廃物や二酸化炭素を含んでいるため、血液は黒っぽい色をしています。

動脈は酸素をたくさん含んでいるため鮮やかな赤色をしています。

女性の血流は静脈が左右する②静脈と女性

女性が静脈の血流に着目しなければいけない理由として、一番にあげておきたいのが、女性は血液を戻す力が弱いことです。

そして、人間は立って暮らしているため、放っておくとどんどん血液が下に集まってきてしまいます。

夕方になると足がむくむのは、血液がたまり血管から水分が漏れ出ているためです。

余分に足にたまる血液の量はおよそ300~800㎖。

女性の血液量は体重の約7です。

体重50kgの女性だと血液量は約3.5ℓなので、多い場合には2割もの血液が常時足にたまったままになっていることになります。

足がむくむ時ほど疲れを強く感じるのは、足にたまった血液が酸素や栄養を運ぶことができず、疲れがとれにくくなっていからでもあるのです。

いわば、2割もの血液が全身から失われているのと変わりません

人間の体は、足にたまってしまった血液を重力に逆らって下から上へと送る必要があります。

そのため人間の体には、足から心臓へ血液を戻す静脈の仕組みがあり、血流を改善しています。

しかし、女性はこの静脈の仕組みをうまく使えないことが多く、血液を戻す力が弱くなってしまっているのです。

静脈を無視して血流を改善しようとしても、女性の場合は無駄な努力になってしまいます。

 

女性の血流は静脈が左右する③静脈の血流をよくするポイント

静脈の血流をよくすることが鍵なのです!

そのためのポイントは全部で4つです。

 

ふくらはぎを鍛える

下にたまってしまった血液を戻すために進化の過程でつくられたのが、“第二の心臓”ともよばれる「ふくらはぎ」です。

ふくらはぎは歩くのに合わせて筋肉が伸びたり縮んだりしています。

この動きは「筋ポンプ作用」といって筋肉の収縮を使って心臓へ血液を送り返す働きを静脈の弁と共同で行っているもの。

ふくらはぎは歩くときに筋肉を収縮させることを主な働きとしています。

つまり、立ち仕事をしていたりふくらはぎの筋肉が少ない女性は血液を心臓に戻す力が弱くむくみやすかったりします。

そのため、まずはふくらはぎの筋肉を意識して足を動かし、ふくらはぎの筋肉を鍛えましょう!

筋肉を鍛え足を動かせば静脈の血液は心臓に戻っていきます。

 

深くて大きな呼吸をする

寝ている間、立って歩いていないときでも、静脈の血液は心臓へと戻っていきます。

それは、「呼吸」によって血液の流れが生み出されているからです。

呼吸が静脈の血流をつくる際に重要な働きをしているのが「横隔膜」です。

呼吸が深く大きいほど横隔膜がつくる圧力は大きくなり、静脈の血流はよくなります。

そして、呼吸が浅くなると圧力が小さくなります。

すると心臓からもっとも遠く、血がたまりやすい足の静脈の血液を戻すことができなくなってしまうのです。

むくんだかな?と思ったら、意識的に大きな呼吸をしてみてください。

 

足を温める

血液の働きの一つに、熱を運ぶということがあります。

ですが、足で血液が動かずに止まってしまうと、全身はどんどん冷えていきます。

冷えると今度は、熱ではなく冷えを全身に運ぶことになってしまいます。

これではいくら体を温めようとしても効果は出ません。

足で冷やされた血液を第二の心臓であるふくらはぎから全身に向けて送り出しているのですから。

これによって最大のダメージを受けるのが「子宮」と「卵巣」です。

左右の静脈はすべて骨盤に入り、骨盤で一本にまとまって上がっていきます。

この左右の静脈の合流点は子宮、卵巣のすぐそばに位置します。

足で冷やされた血液は、子宮、卵巣を冷やしているとも言えます。

また、冷えることそのものも血流を悪化させてしまいま要因です。

人間の体にとって冷えはストレスです。

そのため冷えを感じると交感神経が緊張し、血管が収縮してしまいます。

血管が収縮すると、血液の流れは当然悪くなります。

冷えによって血流が悪くなり、血流が悪くなるとことでますます冷える、という悪循環が繰り広げられるのです。

足を温めるもっとも簡単で効果的な方法は、“レッグウォーマーを使う”こと。

足首には脂肪がついておらず、血管が皮膚のすぐ下を通っているために熱が奪われやすいのです。

足の指先をストレッチをすることもおすすめです。

 

三陰交」と「血海」を押す

女性の血流改善にとくにおすすめしたいツボが「三陰交」と「血海」です。

この二つのツボは足にあります。

まず女性にとって一番効果もあり有名なツボが三陰交です。

この三陰交というのは、足のすねの内側にあるツボで、くるぶしのもっとも高いところから指の幅4本上にいったところにあります。

胃腸を元気にし、血をつくり増やし、めぐりをよくしていく。

まさに血不足から血流が悪くなっている女性のために存在するようなツボです。

そして、もう一つは血海です。

これはひざを曲げてお皿の上、内側の角から指の幅3本分上がったところにあります。

この血海には血を胃腸に戻す働きがあります。

ツボを押すときのポイントは、集中すること!

リラックスできて集中できる環境をつくってから押すと、より効果も高まります。

押すときは急激に押すのではなくゆっくりと押します。

息を吐きながら徐々に力を入れ、息を吸いながら徐々に力を抜いていきましょう。

まずはできることからはじめてみてください♪